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うちの猫がてんかんになった #9|ジアゼパム卒業。戻ってきたゴロゴロ音と軽やかな足取り

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画像生成:Gemini  前回の記事はこちら ▶  うちの猫がてんかんになった #8|発作がフェノバルビタールで「0」に。1ヶ月の経過報告 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 これまでのこと:嵐のあとの凪(なぎ) 去年の夏、突然始まったルイのてんかん発作。 暗闇の中を手探りで進むような日々だったけれど、フェノバルビタールに切り替えてから、発作の回数は「0」になった。 真っ赤に腫れていた皮膚トラブルも嘘のように消え、ようやく私たちは「静かな日常」の入り口に立っている。 薬が減るということ、ルイが戻ってくるということ 前回の診察から2週間、フェノバルビタールとの相性が良かったルイは、発作「0」を継続したまま、新たなステップを踏み出した。 1日2回に減らしていたジアゼパムを、1日1回へ。 そしてそこからさらに2週間、何事もなく穏やかに過ごせたことで、ルイは ジアゼパムを卒業 することになった。 薬が1種類減る。 それは単に飲む回数が減るということ以上に、ルイの体から「薬の影」が薄くなって、本来の姿が戻ってくるような、そんな感覚だった。 「黄色いお薬(ジアゼパム)もう飲まなくてもいいんだってー」 消えていたゴロゴロ音が、また聞こえ始めた ジアゼパムをやめてから、家の中に少しずつ、けれど確かな変化が起きた。 まず、歩くときの足音。 これまではどこか足元がおぼつかないような、ドタドタとした重い音がしていたけれど、今はすっかり静かになった。 しなやかで、軽やかな、本来の猫らしい足取り。 足音がしないから振り向いた先にいるとびっくりすることも そして何より嬉しかったのは、 喉の「ゴロゴロ」という音 が戻ってきたこと。 一時期、撫でても機嫌が良くても、あの音が聞こえなくなっていた。 ネットで調べたら「大人になると鳴らさなくなる子もいる」なんて書いてあったから、「ルイも大人になったんだね」なんて自分を納得させていたけれど。 薬をやめた途端にまた喉を鳴らし始めたルイを見て、「ああ、やっぱり薬の影響でしんどかったのかな」と胸が締め付けられた。 本人はケロッとしているからわかりづらいけれど、小さな体でずっと頑張っていたのだ。 大学病院の先生の言葉を、お守りにして 日中、起きている時間も長くな...

うちの猫がてんかんになった #8|発作がフェノバルビタールで「0」に。1ヶ月の経過報告

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画像生成:Gemini 前回の記事はこちら ▶  うちの猫がてんかんになった #7|発作が止まった後に起きた肌トラブルと、手作りカラーの夜 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 フェノバルビタールに変えて1ヶ月、発作は「0」 薬をフェノバルビタールに切り替えてから、ちょうど1ヶ月が経った。 この1ヶ月間の発作の回数は、ずっと「0」のまま。 これまでは、何かあればすぐにGoogleカレンダーを開いて、時間を細かく記録していた。 でも、最近はアプリを開くこともない。 カレンダーの履歴が病気の記録で埋まっていくのを見るのは、やっぱりどこか心が削られるような思いがあったから、この変化は本当に大きい。 朝起きて穏やかな顔を確認し、夜も大きな心配をせずに眠りにつける。 そんな当たり前の日常が、今は何よりも大切で、心の底からホッとしている。 これまでの苦労が、やっと報われたような、そんな静かな喜びを感じる今日この頃。 あのアレルギー騒ぎは何だったんだろう? 前回の記事で書いた、アレルギーの症状についても大きな変化があった。 病院で処方された「アポキル」というアレルギーの薬を飲んだら、みるみる良くなっていったのだ。 真っ赤に腫れていた皮膚が、スルスルと元に戻っていくのを見て、ただただ驚いた。 さらに不思議なのは、今はもうそのアポキルも飲んでいないのに、アレルギー症状が全く出ていないこと。 原因がはっきりしないのは少しモヤモヤするけれど、あんなにかゆがっていた姿を見なくて済むようになったのは、本当に救われる。 「あれは一体何だったんだ……」って今でも思うけれど、嵐が過ぎ去ってくれたなら、今はそれでいいと思っている。 カラーが外れるのはかさぶたが消えてからかなあ ジアゼパムを減らす、という大きな一歩 主治医の先生と相談して、もう一つ前向きな決断をした。 これまで1日3回飲んでいたジアゼパムを、1日2回に減らすことになった。  薬の回数が減るというのは、それだけ今の状態が良いと認められた証拠。 もともとジアゼパムを飲んでいたけれど、猫のルイにとってはそれだけではなかなか思うような効果が見られなかった。 けれど、フェノバルビタールに変えてから、ようやくこうして「安定」という手応えを感じること...

うちの猫がてんかんになった #7|発作が止まった後に起きた肌トラブルと、手作りカラーの夜

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画像生成:Gemini 前回の記事はこちら ▶  うちの猫がてんかんになった #6|失禁を伴う発作、フェノバルビタールへの切り替え ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 これまでのルイは、 1日2回だったジアゼパムを1日3回に増やして、 てんかんがもたらす「脳の嵐」に備えていた。 けれど、 薬の回数を増やしてから25日目。 初めての失禁を伴う激しい発作が起きた。 そこから雪崩のように頻発し始めた発作の波。 「なんとか今の苦しい状態から、 ルイを救ってあげたい」 わたしたちは、 新しい治療へ踏み出す決心を固めた。 追加されたのは、 フェノバルビタール。 朝・昼・晩のジアゼパムに加え、 朝晩2回の新しい習慣が始まった。 「 いい方向に向かうといいな」 消えた発作と、真っ赤な肌 新しくフェノバルビタールを追加してから2週間。 頻発していたルイの発作は、嘘のようにピタッと止まった。 恐ろしかったてんかんの嵐が去り、ようやく穏やかな日常が戻ってきたと思っていた。 けれど、ふとした瞬間に目に入ったルイの右耳の後ろ。 ぽっかりと穴が開いたように、ごっそりとはげていることに気づいた。 指先でそっとあたりの毛をかきわけると、現れたのは真っ赤に腫れ上がった肌。 自分自身を傷つけるほど激しく、必死にかきむしったのだろう。 生々しく血が滲んでいて、見るからに痛々しい箇所もある。 さらに全身をくまなく確認した。 すると、頭頂部も耳の後ろと同様、激しいかきむしりにより赤く滲んでいた。  耳の中は、熱を持ったように真っ赤だ。 口の周りも普段より赤みを帯びている。 日向ぼっこしてるルイを撫でようとしたら、なんかはげが出来てる…… やっと嵐が過ぎ去ったと思ったのに。 発作が止まった喜びは、瞬く間に新しい、出口の見えない不安へと塗り替えられてしまった。 犯人は薬?それとも…… 慌てて病院へ駆け込み、先生にルイの姿を見せる。 先生は手際よくルイの耳の中を調べたけれど、細菌検査の結果は陰性だった。 となると、アレルギーが疑われる。 けれど、食事の内容を最近変えたということもない。 消去法でどうしても浮かび上がってきてしまうのは、やはり新しく追加した「薬」の影響だ。 てんかんの発作を止めるために飲み始めたもの...

うちの猫がてんかんになった #6|失禁を伴う発作、フェノバルビタールへの切り替え

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画像生成:Gemini 前回の記事はこちら ▶  うちの猫がてんかんになった #5|毎日の投薬。自由をくれた給餌器 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 止まない嵐と、新しい処方箋 前回、ジアゼパムの回数を1日2回から3回に増やした。 血液の中に溶け込んだ薬の濃度がふっと下がる、その一瞬の隙を突いて「脳の嵐」がやってくるのかもしれない。 そんな仮説に基づいた判断だった。 それまでのルイの発作の頻度を振り返ると、 前回病院へ行ってから、わずか5日後に全身発作。 それから2週間後の朝、また激しい波がルイを襲う。 その夜には顔まわりをガチガチと震わせる軽めの発作。 さらに10日後の朝にも。 嵐の間隔はあまりに短く、予測不能だった。 24日目の凪、25日目の暗転 薬の回数を増やしてからは、驚くほど順調に発作が起きずに過ごせていた。 服薬タイミングを変えてから24日目。 わたしたちは久しぶりに夫婦で舞台を観に出かけた。 自動給餌器の力も借りて、ルイはお留守番中もきちんと薬を飲むことができた。 「このまま発作が起きなければ、たまにはこうしてお出かけしたいね」 夫とそんな話をした、翌日の早朝だった。 服薬タイミングを変えて25日目。 静寂を切り裂くように発作が起きた。 全身をぶるぶるふるわせ、口からはつららのようなよだれが垂れているいつもの発作。 けれど今回は、じめての失禁を伴っていた。 おしっこがリビングのバーチカルブラインドにべっちゃり。 ルイがすぐにカーテンをボロボロにしちゃうから、家を建てるときに「これなら1枚ずつ交換できるし」と選んだバーチカルブラインド。 まさか、汚れを洗うという形でもこんなに助けられるなんて。 あの時の選択は大正解だったな、なんてこんな時に改めて思ったりした。 ルイもお気に入りなバーチカルブラインド さらにルーバーを一枚ずつ手洗いしながら、わたしは考えていた。 失禁は、たまたま排泄のタイミングで発作が起きたなのか。 それとも、症状が重くなっているのか。 昨日丸一日お留守番させたのがいけなかったのか。 慣れない自動給餌器、わたしたちがいない時間。 それがストレスになってしまった? 答えのない問いが、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。  発作の間隔はたしかに長く...

自由すぎる寝相のシャルトリュー、ルイ。わが家に現れる「猫のおじさん」との愛おしい日常

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画像生成:Gemini   自由すぎる寝相が教えてくれること わが家には、時折、不思議な光景が広がる。 それは、愛猫ルイが見せる、あまりにも自由で、あまりにも大胆な「寝相」の数々だ。 ある時は重力を無視し、ある時は人間のような哀愁を漂わせる。 その姿は、単なる猫の休息というよりは、一つの生き方の表現のようにも見える。 寝相ひとつで空気を変えてしまうルイを見ていると、ふとこんなふうに感じることがある。 豪快に眠る、猫のおじさん 扉を開けると、愛猫ルイではなく、一匹の「おじさん」がリビングを占拠していることがある。 なかでも強烈だったのは、大きなクッションに完全に身を預けて仰向けに転がっていた豪快な寝姿だ。 いつもの見慣れたリビングの風景の中で、ルイだけが休日の父ちゃんのような、形容しがたい哀愁を放っていた。 思わず目を疑ったこの光景 思わず夫が「俺よりもおじさんしてる……」と思わず呟いたほど。 そんなルイの寝姿に、1年以上前、スレッズで8,000人もの人が「いいね」をくれた。 数字はただの記憶に過ぎないけれど、今見返してもやっぱり、そこには多くの人の視線を釘付けした「おじさん」が横たわっている。 不自由さえも味方にする、豪胆さ ルイの日常は、いつだって小さなしあわせと、 大きなつっこみどころで溢れている。 例えば、耳をかきむしらないようにつけたエリザベスカラー。 アレルギーで痒くなってしまった耳を守るためのものだけれど、その原因はてんかんの薬の副作用なのか、あるいは別の何かなのか、今もまだはっきりとはわかっていない。 原因が特定できないもどかしさを抱えているのはわたしたち人間の方で、当のルイはどこ吹く風。 不自由さに戸惑い、外そうと躍起になるはずのその道具を、彼はこともなげに「極上の枕」へと変えてしまった。 ルイくん、口の端から何か飛び出してるよ! しかも、口元にはさっきまで食べていたキャベツの欠片をひとつつけて。 どんなに窮屈な状況にあっても、自分の心地よさだけは絶対に手放さない。 そんなルイの姿を見ていると、明日への不安とか、誰かへの気兼ねとか、そんなものは全部キャベツと一緒にどこかへ置いてきてしまえばいいような気がしてくる。 境界線で眠る、スリルと安らぎのなかで ルイの眠りへの情熱は、時に重力さえも超えていく。 クッションの端っこで、後ろ足が完全に空中に...

うちの猫がてんかんになった #5|毎日の投薬。自由をくれた給餌器

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前回の記事はこちら ▶ うちの猫がてんかんになった #4|投薬1ヶ月。消えない発作と甘えるルイ。 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 止まない嵐と、新しい処方箋 結局、嵐は止んでくれなかった。 前回病院へ行ってから、わずか5日後に全身発作。 それから2週間後の朝、また激しい波がルイを襲い、その夜には顔まわりをガチガチと震わせる軽めの発作。 さらに10日後の朝にも。 発作がなければ超元気!なぜ!? カレンダーに書き込まれる「発作」の文字が、じわじわと私の心の余白を削っていく。 「これは、良くなっていないな」 認めざるを得ない現実を抱えて、もう一度病院の門を叩いた。 先生と一緒にこれまでの記録を振り返ると、ある法則が見えてきた。 発作が起きるのは、いつも早朝か夜。 ちょうど、薬を飲む時間の前後だ。 「血液に溶け込んだ薬の濃度が下がるタイミングで、脳の嵐が隙を突いてくるのかもしれない」 そこで、これまでは1日2回だったジアゼパムを、3回に増やすことになった。 8時間おき。 朝の4時、昼の14時、夜の22時。 「私、ずっと家にいますから、大丈夫です」 診察室では、迷いなくそう答えた。 ルイを守るためなら、なんてことはない。 自由を奪う「1日3回」の鎖 けれど家に帰って、リビングのソファに深く沈み込んだとき、 気づいてしまった。 「……あれ、これ、無理じゃね?」 平日はいい。 家で仕事をしているから、14時のアラームが鳴れば手を止めて、ルイに一粒運べばいい。 でも、問題はそれ以外の時間だ。 私は基本、ぼっち主婦だ。 もともと家が好きだし、ルイと一緒にいられるのは幸せだ。 けれど、そんな私だって、ごく稀に友達とお茶をすることくらいはある。 それに日常的に、ちょっとした買い物にだって行きたい。 14時にお薬がある。 そうなると、お茶どころか、スーパーに行くタイミングすら「14時までに帰れるかしら?」 を計算しなきゃいけない。 たった数時間の外出ですら、自由が利かなくなる。 さらに追い打ちをかけるように思い出した。 少し先に予定している、舞台の観劇。 これは夫と二人で行くことになっている。 つまり、二人とも日中家を空ける。 まずい。 まずいぞ。 ルイに薬をあげることができな...

うちの猫がてんかんになった #4|投薬1ヶ月。消えない発作と甘えるルイ。

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画像生成:Gemini 頼むよジアゼパム、ルイの頭の中の嵐を抑え込んでくれ――。 てんかん発作が続く愛猫との、もどかしくも愛おしい1ヶ月の記録。 発作時の具体的な見守り方や、薬の影響で甘えん坊になった猫の変化、当時の日記から書き直した切実な療養記です。 前回の記事はこちら ▶ うちの猫がてんかんになった #3|ルイの「小さなお守り」と投薬の記録 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 消えない不安。 お薬頑張って飲んでるルイ!えらい! ルイの服薬治療が始まって、一ヶ月。 また病院へ行ってきた。 この一ヶ月の間に、発作は二回。 増えたわけではないけれど、やっぱりゼロにはならなかった。 どちらも手足がぶるぶると震える全身の発作で、そのたびに、ルイがこのままどこか遠い場所へ行ってしまうんじゃないかという不安が、暗い波のように押し寄せた。 発作が終わったあと、肩をがっくり落として「ぜーはー」と苦しそうにしている姿を見るのは、ただただつらい。 つらくても、記録を続けること 発作が始まったら、わたしはスマホを手に取り、動画を撮るようにしている。  画面越しに見るルイの姿に、レンズを向ける指先が冷たくなるけれど、先生に実際の症状を見せることは何よりも大事だ。 言葉で説明するよりも、その数十秒の映像がルイの命を繋ぐ手がかりになる。 発作の記録は、Googleカレンダーに残している。 いつ、どんなふうに起きたのか。 デジタルなカレンダーに淡々と並ぶ記録を見るのは胸が痛むけれど、それが今のわたしたちの、精一杯の戦い方なのだと思う。 揺れる気持ちと、これからのこと 一ヶ月に二回という数字を、どう受け止めたらいいんだろう。 薬が効いているのか分からなくて不安だったけれど、先生は「安定するまでには時間がかかるから」と言った。 薬が体に馴染むのを待つしかない、もどかしい時間。 結局、また同じ薬を一日2回飲ませて様子を見ることになった。 ジアゼパムへの祈り 頼む、頼むよジアゼパム(ルイが服用している薬)。 ルイの頭の中の嵐を、しっかり抑え込んでくれ。 ゼロにするのが無理なのだとしても、 せめて症状を軽くしてあげてほしい。 そう祈りながら、一粒一粒、薬を運ぶ。 変化したルイの体温 ...

うちの猫がてんかんになった #3|ルイの「小さなお守り」と投薬の記録

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画像生成:Gemini 「もう、発作は起きないかもしれない」と肩の力が抜けた直後の再発。 副作用の少ないジアゼパムによる投薬治療が始まりました。 ちゅるビ~に隠した小さなお守りと、少し変化したルイの日常。 猫のてんかんと向き合う、わたしたちの選択の記録です。 前回の記事はこちら ▶ うちの猫がてんかんになった #2|大学病院でのMRI検査 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。  まだ大丈夫だと思っていた日のこと 目を閉じると、あの日の情景が浮かぶ。 前回のMRI検査から、まだひと月も経っていなかったと思う。 「もう、発作は起きないかもしれない」と、ほんの少しだけ肩の力が抜けた、その直後だった。 静かな早朝の家の中で、突然ルイの発作が起きた。 穏やかだった時間が、音もなく切り替わったように感じた。 またこの瞬間が来てしまったのだと、ただそう思った。 発作のあと、かかりつけの病院へ すぐに、いつもお世話になっているかかりつけの病院へ向かった。 その日は、夫と一緒だった。 診察室で状況を説明しながら、いよいよ薬の力を借りて、ルイの体を支えていく段階なのだと覚悟を決めた。 避けたいと思い続けてきたことが、現実になった瞬間だった。 薬の力を借りるという選択 処方されたのは、ジアゼパムという薬だった。 先生は、てんかんの薬にはいくつか種類があり、まずは副作用の少ないこの薬から始めたいことを、丁寧に説明してくれた。 ルイの体に、できるだけ負担をかけずに。 その考えに、わたしたちも異論はなかった。 一日に二回の薬が始まった 午前6時と午後6時。 一日二回、決まった時間に薬を飲ませる生活が始まった。 錠剤はとても小さかったけれど、嫌がるかもしれない。 飲んでくれないかもしれない。 そんなことを考えながら、「ちゅるビ~」にそっと包んで差し出した。 ちゅるビ~には本当に助けられている ルイは、特に気にする様子もなく、それを食べた。 拍子抜けするほど、あっさりと。 初めてのおやつに、むしろ嬉しそうだった。 「なんだこれ!ちゅーるの味がするぞ!」 そのとき、少しだけ息がしやすくなった気がした。 薬を飲み始めてからの変化 薬を飲み始...

うちの猫がてんかんになった #2|大学病院でのMRI検査

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画像生成:Gemini 愛猫ルイのMRI検査当日。 絶食の切なさ、大学病院での長い待ち時間、そして結果を待つ恐怖。 高額な費用とペット保険のリアルな数字も交え、猫のてんかんと向き合った濃密な一日の記録を綴ります。   前回の記事はこちら ▶ うちの猫がてんかんになった #1 | はじまりの日 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。  大学病院へ行く日 ルイが大学病院で、MRI検査を受けることになった。 てんかんの症状が、はじめて出てから二日後のことだった。 何も知らないルイ 前日からの絶食 前日の夜から絶食。 朝は少量の水だけは飲んでいいけれど、ごはんはあげられない。 いつもごはんが出てくる時間になっても、今日はお皿が置かれない。 不思議そうな顔で鳴きながら、ルイは何度もわたしのあとをついて回る。 胸の奥が、きゅっと痛んだ。 すんなりキャリーに入るルイ 予約は10時。 そこまでの時間が、やけに長い。 家を出る時間になってキャリーを出すと、ルイは一瞬こちらを見てから、すっと中に入った。 賢い子だな、と思う。 それでも車に乗ると、普段の通院よりも長く、鳴き続けていた。 はじめての大学病院 大学病院は、思っていたよりずっと大きかった。 診察室がいくつも並んでいて、犬や猫を連れた人がたくさんいる。 ここにいる子たちは、みんな何の病気を抱えているんだろう。 そんなことをぼんやり考えていたら、ルイの名前が呼ばれた。 診察室での説明 診察室には、眼鏡をかけた若い先生と、その後ろに学生さんが立っていた。 ルイの症状を説明すると、先生は静かに話を聞いてくれて、かかりつけの先生と同じことを言った。 おそらく、てんかんの症状でしょう。 猫のてんかんについて 前回の記事にも書いたが、猫のてんかんは、大きく分けて二つに分類される。 脳の異常が原因で起こる「構造的てんかん」と、原因がはっきりしない「特発性てんかん」。 ルイは、血液検査とレントゲンでは異常がなかった。 だから今日は、MRIで脳の状態を確認するのだ。 MRI検査の流れ MRI検査は全身麻酔が必要になる。 まず、麻酔に体が耐えられるかを調べ、その結果が出るまでに2〜3時間...

シャルトリューのルイと暮らす毎日|記事まとめ

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画像生成:Gemini わたしたちの暮らしの真ん中にいる、ルイのこと。 シャルトリューという、どこか不思議でいとおしい猫との、なんでもない日常や、少しだけ足元が揺らいだ日々の記録をまとめてみました。 ▼ルイ関連記事 【うちの猫ルイのあれやこれや】      ルイと暮らす日々のあれやこれやをゆるっと。 シャルトリューという猫の魅力を紹介!うちの猫ルイの場合 猫のペット保険、更新で保険料が上がった話 【2025年】猫にかかった費用を見直してみた|MRI検査18万円と、救ってくれたペット保険 ちゅーる40本入りの底値はどこ?2025年値上げ後の相場と「まとめ買い」の罠 【うちの猫がてんかんになった】   ルイの病気のことを記録しています。 #1 | はじまりの日 #2 | 大学病院でのMRI検査 #3 | ルイの「小さなお守り」と投薬の記録 #4 | 投薬1ヶ月。消えない発作と甘えるルイ。 #5 | 毎日の投薬。自由をくれた給餌器 #6 | 失禁を伴う発作、フェノバルビタールへの切り替え #7 | 発作が止まった後に起きた肌トラブルと、手作りカラーの夜 #8|発作がフェノバルビタールで「0」に。1ヶ月の経過報告 #9|ジアゼパム卒業。戻ってきたゴロゴロ音と軽やかな足取り 同じ空の下で、猫と暮らす誰かの心が、ほんの少しだけ軽くなるような場所になればいいなと思っています。

うちの猫がてんかんになった#1 | はじまりの日

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画像生成:Gemini 愛猫ルイが突然のてんかん発作。 早朝の恐怖、病院での診断、そして高額なMRI検査を決意した理由。 ペット保険の見直しに救われた実体験とともに、猫のてんかんと向き合い始めた日々の記録を綴ります。 ※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。  わが家には、猫のルイがいる。 今年で4歳になるシャルトリューの男の子で、わたしたち夫婦は彼を息子だと思っている。 とにかく可愛くて、どうしようもなく大切な存在。 そんなルイが、今年の7月、てんかんを発症した。 わたしたちの宝物 早朝、突然の発作 それは早朝のことだった。 ものすごい勢いでトイレから飛び出してきたかと思うと、聞いたこともない、けたたましい足音を立てながら、部屋中をのたうち回り始めた。 しばらくして、その場にゴロンと倒れ、手足がびくびくと痙攣する。口からは、よだれがつららのように垂れ下がっていた。 ……てんかん? 詳しく知っていたわけではないけれど、「こんな症状だ」と聞いたことがある。 慌ててネットで調べると、出てくる情報は、どれもルイの様子と一致している。 発作自体はすぐにおさまったけれど、「すぐに病院へ行きましょう」と書かれていた。 でも、病院が開いていない 問題は時間だった。 早朝で、田舎の動物病院はどこも開いていない。 少し離れた都市部の病院は深夜対応はしているけれど、早朝はやっていなかった。 どうすることもできず、朝一番で病院に連れていくしかない。 病院が開くまでの時間、ただただ、怖かった。 猫のてんかんについて調べてみる 病院が開くのを待っている間、猫のてんかんについて調べてみた。 猫のてんかんは、大きく2つに分類されるらしい。 ・ 構造性てんかん 水頭症や脳腫瘍など、脳の構造的異常が原因。 原因を治療することで、発作を抑えられる可能性がある。 猫のてんかんの約6割を占める。 ・ 特発性てんかん 原因不明。 完治は難しいが、抗てんかん薬による治療で発作をコントロールしていく。 全体の約2割。 ……うちのルイは、どっちなんだろう。 いや、そもそも、てんかんじゃなかったら? 考えれば考えるほど、不安が募っていった。 病院での診察と説明...