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▶ うちの猫がてんかんになった #8|発作がフェノバルビタールで「0」に。1ヶ月の経過報告
これまでのこと:嵐のあとの凪(なぎ)
去年の夏、突然始まったルイのてんかん発作。
暗闇の中を手探りで進むような日々だったけれど、フェノバルビタールに切り替えてから、発作の回数は「0」になった。
真っ赤に腫れていた皮膚トラブルも嘘のように消え、ようやく私たちは「静かな日常」の入り口に立っている。
薬が減るということ、ルイが戻ってくるということ
前回の診察から2週間、フェノバルビタールとの相性が良かったルイは、発作「0」を継続したまま、新たなステップを踏み出した。
1日2回に減らしていたジアゼパムを、1日1回へ。
そしてそこからさらに2週間、何事もなく穏やかに過ごせたことで、ルイはジアゼパムを卒業することになった。
薬が1種類減る。
それは単に飲む回数が減るということ以上に、ルイの体から「薬の影」が薄くなって、本来の姿が戻ってくるような、そんな感覚だった。
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| 「黄色いお薬(ジアゼパム)もう飲まなくてもいいんだってー」 |
消えていたゴロゴロ音が、また聞こえ始めた
ジアゼパムをやめてから、家の中に少しずつ、けれど確かな変化が起きた。
まず、歩くときの足音。
これまではどこか足元がおぼつかないような、ドタドタとした重い音がしていたけれど、今はすっかり静かになった。
しなやかで、軽やかな、本来の猫らしい足取り。
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| 足音がしないから振り向いた先にいるとびっくりすることも |
そして何より嬉しかったのは、喉の「ゴロゴロ」という音が戻ってきたこと。
一時期、撫でても機嫌が良くても、あの音が聞こえなくなっていた。
ネットで調べたら「大人になると鳴らさなくなる子もいる」なんて書いてあったから、「ルイも大人になったんだね」なんて自分を納得させていたけれど。
薬をやめた途端にまた喉を鳴らし始めたルイを見て、「ああ、やっぱり薬の影響でしんどかったのかな」と胸が締め付けられた。
本人はケロッとしているからわかりづらいけれど、小さな体でずっと頑張っていたのだ。
大学病院の先生の言葉を、お守りにして
日中、起きている時間も長くなった。
ぼんやり過ごす時間が減って、ルイらしい生き生きとした表情が増えた気がする。
ふと思い出すのは、大学病院の先生が言ってくれた言葉。
「特発性てんかんは、薬が合えば天寿を全うできる子がほとんどです。頑張りましょう」
あのときは、その言葉を信じることでしか立っていられなかった。
でも今、少しずつ「普通」を取り戻していくルイを見ていると、あの言葉がじわじわと現実味を帯びて、お守りのように心に温かさをくれる。
これからの猫生を、ルイらしく
もちろん、フェノバルビタールとの付き合いはこれからも続いていく。
でも、一歩ずつ、確実に。
発作の記録で色づいていたカレンダーが白くなっていくたびに、わたしたちの心にも新しい光が差し込んでくる。
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| おやつが入っている棚の前でスパイ活動する余裕も出て来た |
ルイ、本当によく頑張ったね。
そして今も、頑張っているね。
これからはその静かな足音と、大好きなゴロゴロの音を聴きながら、ゆっくりと、穏やかに、長い猫生を歩んでいこう。
今回の診察メモ
お薬の変更:
ジアゼパム:1日2回 → 1日1回(2週間)→ 服用終了!
フェノバルビタール:1日2回(継続)
体調の変化:
発作回数:0回を継続。
足取りが軽くなり、ふらつき(ドタドタ音)が消失。
喉を鳴らす(ゴロゴロ音)が復活。
日中の活動時間が増え、活気が出てきた。
※ このブログは、ルイとわたしの個人的な歩みを綴ったものです。
猫ちゃんの体質や状況は一匹一匹違います。
治療法やお薬については、この記事を一つの「体験談」として受け止めていただいた上で、必ず信頼できる獣医師さんとお話しして決めてくださいね。
ルイとわたしたちが選んだ道が、どこかの誰かの小さなヒントになれば嬉しいけれど、それぞれの猫ちゃんにとっての正解は、ぜひ専門家の先生と一緒に見つけてあげてください。
ルイとの暮らしのことは、こちらにまとめています。
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