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| 画像生成:ChatGPT |
「もう、発作は起きないかもしれない」
と肩の力が抜けた直後の再発。
副作用の少ないジアゼパムによる投薬治療が始まりました。
ちゅーるびっつに隠した小さなお守りと、
少し変化したルイの日常。
猫のてんかんと向き合う、
わたしたちの選択の記録です。
前回の記事はこちら
▶ うちの猫がてんかんになった #2|大学病院でのMRI検査
※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に
日記として書き残していたものを、
ブログ用に少しだけ書き直した記録です。
まだ大丈夫だと思っていた日のこと
目を閉じると、
あの日の情景が浮かぶ。
前回のMRI検査から、
まだひと月も経っていなかったと思う。
「もう、発作は起きないかもしれない」と、
ほんの少しだけ肩の力が抜けた、その直後だった。
静かな早朝の家の中で、
突然ルイの発作が起きた。
穏やかだった時間が、
音もなく切り替わったように感じた。
またこの瞬間が来てしまったのだと、
ただそう思った。
発作のあと、かかりつけの病院へ
すぐに、
いつもお世話になっているかかりつけの病院へ向かった。
その日は、
夫と一緒だった。
診察室で状況を説明しながら、
いよいよ薬の力を借りて、
ルイの体を支えていく段階なのだと知った。
避けたいと思い続けてきたことが、
現実になった瞬間だった。
薬の力を借りるという選択
処方されたのは、ジアゼパムという薬だった。
先生は、
てんかんの薬にはいくつか種類があり、
まずは副作用の少ないこの薬から始めたいことを、
丁寧に説明してくれた。
ルイの体に、
できるだけ負担をかけずに。
その考えに、
わたしたちも異論はなかった。
一日に二回の薬が始まった
午前6時と午後6時。
一日二回、決まった時間に
薬を飲ませる生活が始まった。
錠剤はとても小さかったけれど、
嫌がるかもしれない。
飲んでくれないかもしれない。
そんなことを考えながら、
「ちゅるビ~」にそっと包んで差し出した。
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| ちゅるビ~には本当に助けられている |
ルイは、特に気にする様子もなく、
それを食べた。
拍子抜けするほど、あっさりと。
初めてのおやつに、むしろ嬉しそうだった。
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| 「なんだこれ!ちゅーるの味がするぞ!」 |
そのとき、
少しだけ息がしやすくなった気がした。
薬を飲み始めてからの変化
薬を飲み始めてから、
いくつか変化があった。
歩くときの足音が、
以前より少し重くなったこと。
前なら迷わず飛び乗れていたテーブルに、
一度で届かず、
ためらうような仕草を見せるようになったこと。
「ああ、これが副作用なのだな」と思う。
それでも、
発作のときの姿を思い出すと、
この変化は、
穏やかに過ごすための代償なのだと
考えるようにしている。
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| 寝てる時間も増えた…すごい所で寝てる |
それから、
食べ物への執着が
少し増した気もする。
以前は、
ごはんの準備をしていても、
器が置かれるまで、
じっと待っていられた。
いまは、
カリカリが落ちた瞬間、
すぐに顔をつっこんでしまう。
人のごはんにも興味が出てきて、
わたしが料理をしていると、
足元にまとわりついてくる。
それでも、
人のごはんをあげるわけにはいかないし、
食欲があるからといって、
いつものごはんを増やすこともしない。
肥満は病気のもとだから。
心を鬼にして、
要求に応えないようにしている。
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| ごはんがもらえなくてふて寝するルイ |
発作をゼロにしない、という考え方
先生は、こうも話してくれた。
人間の場合は、
仕事や運転といった日常生活があるため、
発作をゼロにすることを
目標に治療を進める。
でも猫の場合は、
回数を減らし、
発作を軽くすることが
目標になるのだと。
だから、
完全にゼロにはならないかもしれない。
できれば、
発作が起きなくなってほしい。
そう思わないわけではない。
けれど、
全身を震わせ、よだれを垂らし、
発作のあとに混乱して
鳴き続けるルイの姿を思い出すと、
今はただ、
その時間が
少しでも遠ざかってくれればいいと思う。
小さなお守りと暮らす
発作の回数が減ること。
ひとつひとつが、
ほんの少し軽くなること。
それだけで十分だ。
高望みはしない。
今日も、
薬の時間が近づいてくる。
わたしは、
ルイの隣で、それを待っている。
これは、
ルイが穏やかな明日へ進むための、
小さなお守り。
そして今のわたしたちにできる、
ひとつの選択だ。
ルイとの暮らしのことは、こちらにまとめています。
シャルトリューのルイと暮らす毎日|記事まとめ




