うちの猫がてんかんになった #2|大学病院でのMRI検査

2025年12月25日木曜日

猫との暮らし

気持ちよさそうに丸まって眠るシャルトリュー
画像生成:ChatGPT


愛猫ルイのMRI検査当日。
絶食の切なさ、
大学病院での長い待ち時間、
そして結果を待つ恐怖。

高額な費用とペット保険のリアルな数字も交え、
猫のてんかんと向き合った濃密な一日の記録を綴ります。

 

前回の記事はこちら

うちの猫がてんかんになった #1 | はじまりの日

※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に
日記として書き残していたものを、
ブログ用に少しだけ書き直した記録です。 



大学病院へ行く日

ルイが大学病院で、MRI検査を受けることになった。
てんかんの症状が、はじめて出てから二日後のことだった。

上目遣いでこちらを見上げるシャルトリュー
何も知らないルイ



前日からの絶食

前日の夜から絶食。
朝は少量の水だけは飲んでいいけれど、
ごはんはあげられない。



いつもごはんが出てくる時間になっても、
今日はお皿が置かれない。
不思議そうな顔で鳴きながら、
ルイは何度もわたしのあとをついて回る。


胸の奥が、きゅっと痛んだ。



すんなりキャリーに入るルイ

予約は10時。
そこまでの時間が、やけに長い。



家を出る時間になってキャリーを出すと、
ルイは一瞬こちらを見てから、すっと中に入った。
賢い子だな、と思う。


それでも車に乗ると、
普段の通院よりも長く、鳴き続けていた。




はじめての大学病院

大学病院は、思っていたよりずっと大きかった。
診察室がいくつも並んでいて、
犬や猫を連れた人がたくさんいる。


ここにいる子たちは、
みんな何の病気を抱えているんだろう。


そんなことをぼんやり考えていたら、
ルイの名前が呼ばれた。




診察室での説明

診察室には、
眼鏡をかけた若い先生と、
その後ろに学生さんが立っていた。



ルイの症状を説明すると、
先生は静かに話を聞いてくれて、
かかりつけの先生と同じことを言った。


おそらく、てんかんの症状でしょう。



猫のてんかんについて

前回の記事にも書いたが、
猫のてんかんは、
大きく分けて二つに分類される。


脳の異常が原因で起こる「構造的てんかん」と、
原因がはっきりしない「特発性てんかん」。


ルイは、血液検査とレントゲンでは異常がなかった。
だから今日は、MRIで脳の状態を確認するのだ。



MRI検査の流れ

MRI検査は全身麻酔が必要になる。


まず、麻酔に体が耐えられるかを調べ、
その結果が出るまでに2〜3時間。
そのあと順番を待って、MRI撮影。


ルイは三番目で、
すべて終わるのは15時頃になるらしい。


キャリーの中で小さくなっているルイを撫でて、
先生たちに託した。




待ち時間がとにかく長い

待ち時間が長いため、
病院の外に出てもいいと言われた。



一度家に帰ることもできたけれど、
どうしても落ち着かなくて、
大学病院の近くのショッピングモールで時間をつぶすことにした。



だけど、落ち着かなかった。



ショッピングモールの賑やかなBGMが、
どこか遠い国の出来事のように聞こえていた。


本屋で並ぶ色鮮やかな表紙も、
今はただの紙の束にしか見えない
頭のどこかに、ずっとルイがいた。


検査って、どんなことをするんだろう。



知らない場所に、知らない人。
知らないことばかりで、怖いだろうな。



ルイ、
わたしに捨てられたって思ってないかな。



待ち時間が長すぎて、暗いことを考えてしまう

それから、よせばいいのに暗くなるようなことばかり考えていた。



もし、脳に異常があったらどうしよう。
どんな治療になるんだろう。
手術はできるのか。
費用は、どれくらいかかるのか。


考えたくないのに、考えてしまう。


結局ほとんどの時間をカフェで過ごし、
ひとりでスマホとにらめっこしていた。



もし、
手術ができない場所に異常があったら。
もし、
ある日突然、ルイがいなくなってしまったら。



暗い気持ちのまま病院へ戻る

結果を聞くのが、怖かった。
それでも時間は来て、病院へ戻った。


受付に戻ったことを伝えると、
予定していた時間より30分も早く、
診察室に呼ばれた。


これは、
良い結果だったからなのか。
それとも、
悪い結果だったからなのか。




ルイと感動の再会

診察室に入ると、
まだ麻酔から覚めたばかりのルイがいた。



わたしの顔を見るなり、
目の中に、ぱっと光がともったような表情をする。



ルイ。


たった数時間、離れていただけなのに、
まるで久しぶりに再会したみたいだね。



MRIの結果

先生は、モニターを見せながら、
ゆっくり話し始めた。


脳に、はっきりした異常は見られません。


腫瘍も、出血も、構造的な異常もない。
だから現時点では、
構造的てんかんの可能性は低い、ということだった。



確定診断ではない理由

ただし、と先生は続けた。



てんかんは、
24時間以上の間隔をあけて発作が2回以上起きたときに、
はじめて診断がつく。


ルイの場合、発作はまだ一度だけ。
そのため今は、
「おそらく特発性てんかんだろう」という段階で、
確定診断はできない。


そのため、しばらくは経過観察。
もし、また発作が起きたら、
すぐにかかりつけの病院を受診して、
その時点で治療を始めましょう、
そう言われた。



いちばん聞きたかったこと

わたしは、ずっと気になっていたことを聞いた。


次に発作が起きたとき、
命に関わることは、ありますか。


てんかんには「重責」といって、
30分以上発作が続くと、
命に関わるケースもあるらしい。


先生は少し考えてから、こう言った。


ルイの状態を見る限り、
次の発作でいきなり重責になる可能性は、
まずありません。


特発性てんかんは、
薬が合えば天寿を全うできる子がほとんどです。
頑張りましょう。


その言葉を聞いて、
ようやく息ができた気がした。



帰りの車の中で

帰りの車の中で、
わたしはルイを、何度も、何度も褒めた。


がんばったね。
えらかったね。


キャリーの中のルイに話しかけながら、
同時に、心の中でも同じことを繰り返していた。




診断結果を何度も確かめる

特発性てんかん。
たぶん、だけど。


脳に異常はなかった。
特発性てんかんは、
薬が合えば、天寿を全うできる。


先生は、そう言っていた。


その言葉を、
心の中で、何度もなぞる。



いつもの日常へ

家に帰ると、
ルイは少しふらつきながらも、
キャリーから出て、
いつもの場所へ向かっていった。


何事もなかったみたいに。


あの朝の発作も、
今日のMRI検査も、
全部、夢だったような気がしてくる。


まだどこかで、
これが全部夢だったらいいのにと
思っている自分がいる。


どうか、どうか、
次の発作が起きませんように。


そう願いながら、
空っぽになったお腹のために、
わたしはルイのご飯を用意した。




余談:ここまででかかった費用

ここまででかかった費用をまとめると、


  • MRI検査は182,190円で、
     そのうち123,116円は保険で戻ってきた。

  • 最初のかかりつけ病院での診察は18,590円で、
     こちらも9,513円戻ってきた。


保険で戻ってきた合計は 132,629円
保険、大事。



ルイとの暮らしのことは、こちらにまとめています。
シャルトリューのルイと暮らす毎日|記事まとめ

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そう

夫と猫のルイくんと暮らすアラフォー。
乳がん罹患をきっかけに
がんばりすぎない暮らしへシフト中。
専業主婦になりたい在宅ワーカー。

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