乳がん術前検査と小さなご褒美

2026年1月5日月曜日

乳がん

フラペチーノ風の飲み物を両手で持って微笑む女性
画像生成:Gemini


乳がん治療と妊孕性(妊娠する力)温存を両立するため、
卵子凍結と転院を決意。
左胸全摘手術を控えた術前検査「PET-CT」の様子をレポートします。

スマホ禁止の長い待ち時間や空腹との戦い、
検査後のご褒美まで。
不安のなかで見つけた、
信頼できる主治医との出会いや等身大の心境を綴ります。


この記事は、
当時インスタグラムに書いていた
乳がんの話を、ブログ用にまとめ直したものです。


自分の記録として、
そして、誰かの役に立てばうれしいなと思って
書いています。



卵子凍結と乳がん治療を両立するために転院

抗がん剤治療をすると、
妊孕性(妊娠する力)を失う可能性がある。
そのため、治療前に卵子凍結をすることに決めた。


▼これまでの経緯はこちら
治療と未来のために——妊孕性温存を決意


「がんを治すこと」だけじゃなく、
その先の自分の人生もあきらめない。
そんなわがままかもしれない願いを、
主治医はしっかりと受け止めてくれた。


ただ、今までの病院には産婦人科がなかった。
それに、
妊孕性温存治療を行える医療機関も限られているため、
転院することになった。


転院先の病院で、
わたしはこれから妊孕性温存のための卵子凍結と、
乳がんの手術・治療を両立することになる。


転院先の主治医は、
前の主治医の師匠だった。
経験豊富で説明もすごくわかりやすいけれど、
何より、私にそっと寄り添ってくれる、
とても親しみやすい先生だ。


私の疑問を一つひとつ丁寧に、
同じ目線で解きほぐしてくれる。
「大丈夫、一緒に考えていきましょう」
その言葉に、どれだけ救われただろう。


乳がんという大きな病気を前にして、
不安を感じていた私の隣に、
力強い味方が立ってくれたような、
そんな心強さ。
結果的に、良い先生に巡り会えて良かったと思う。



左胸全摘手術の前の全身検査--PET-CT

新しい主治医との診察の中で、
卵子凍結を行う前に、
まずは手術で左胸を全摘して、
乳がんの病巣を取り除くことになった。


今日は、
その術前の全身検査を受けてきた。
PET-CTというもので、
全身の細胞の活動状況を調べるらしい。


「もし、他にも何か見つかったら……」
そんな不安が、検査着に着替えるときにふと頭をよぎる。


まれに、別の病気が見つかることもあるという。
怖いけど、
しっかり調べてもらわないと。
自分の身体の中にある、
見えない敵の正体をはっきりさせるための、
避けては通れない儀式のようなものだ。



検査の待ち時間はスマホも音楽も禁止

この検査は、
薬剤を静脈注射して全身に行き渡らせてから撮影する。
撮影自体は15分で終わるけれど、
そこに至るまでの時間が、
現代人にはなかなかの試練だった。


薬剤が行き渡るまでの1時間は、
仮眠室みたいなところで絶対安静。
撮影後も、
画像チェックしている間はさらに30分安静。

薄暗い部屋の中で、
リクライニングチェアに身を預ける。
待機中は検査に影響するから、
音楽もスマホも禁止。
本を読むことさえ許されない。

ひたすら時が過ぎるのを、
ぼーっと待つしかない。



現代人にはつらい「無」のひととき

ガジェットにまみれた現代社会を生きるわたしには、
これがとてもつらかった。
暇。
とにかく暇。
まーひー。


天井の模様を数えてみたり、
目をつぶってみたり。

寝ようとしても、
朝から水以外は絶食しているので空腹で眠れず。
ずっと、食べ物のことばかり考えていた。


終わったら何を食べようか。 ただそれだけを。
煩悩の塊。


こんなにお腹が空くのに、
身体はこんなに元気いっぱいなのに、
わたしの左胸には、
がんがいるんだな、
とふと思う。

そのギャップが、
なんだか不思議で、
少しだけ切ない。



検査頑張ったね、というご褒美

検査が終わったのは夕方。
病院を出た瞬間に吸い込んだ外の空気は、
少しだけ冷たくて、
自由の匂いがした。


ハイエナみたいな足取りで、
近くのコンビニに駆け込み、
からあげ棒を食べた。


レジ袋から漂う揚げたての香りが、
空っぽの胃袋に染み渡る。
お腹が空きすぎて、
家まで耐えられなかった。


さらに検査頑張ったご褒美に、
スタバのフラペチーノも。
新作のチョコレートマロンフラペチーノ、
美味しすぎた。
甘くて冷たい感覚が、
検査の緊張をゆっくりと溶かしてくれた。



手術を控え、等身大の今の気持ち

手術は、
2週間後に決まった。


少し先だけど、
日が近づくと同時に、
心の中で準備がはじまっている気がする。

体の中からがんを取り除くための、
どうしても必要なプロセスだと分かってはいても、
やっぱり左胸を失うことへの恐れは消えない。


でもこれで一歩前に進めるんだという安心感が、
少しずつ混ざり合っている。



※このブログの内容は個人の体験に基づく記録であり、
医学的な診断や治療を推奨するものではありません。


乳がん関連記事はこちらにまとめています。
わたしの乳がん備忘録 | 記事まとめ


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そう

夫と猫のルイくんと暮らすアラフォー。
乳がん罹患をきっかけに
がんばりすぎない暮らしへシフト中。
専業主婦になりたい在宅ワーカー。

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