Googleサーチコンソール(さちこ)に登録してみたら、
返ってきたのはリダイレクトエラー。
自分のブログが地図に載るまでの、
ちょっとした混乱の話。
これはブログを開設して、
しばらく経ってからのこと。
Bloggerでブログを作ってみたのはいいものの、
驚くほど誰にも見られていなかった。
アクセス解析の数字は、
いつ見ても冷ややかな「0」。
わたしの書いた言葉は、
どこにも届くことなく、
インターネットの大海原をあてもなく漂っていた。
BloggerはGoogleのブログサービスだし、
普通に開設したら、
普通にGoogleの検索結果に並んで、
誰かがふらりと見にくるものだと思い込んでいた。
甘いな、わたし。
甘々だぜ。
「さちこ」からの無機質な拒絶
「これじゃいけない」と思い立って、
Googleサーチコンソールなるものに登録してみた。
ブログ界隈の人たちが親しみを込めて「さちこ」と呼ぶそのツールは、
自分のブログがちゃんと
インターネットという大きな地図に書き込まれているかどうかを、
そっと教えてくれる案内役のようなもの。
でも、その「さちこ」から返ってきたのは、
助け舟ではなく「リダイレクトエラー」という無機質な拒絶だった。
![]() |
| このエラー表示に何時間も悩まされることになる |
どうやら、
Googleの使いの者である「クローラー」というプログラムが、
わざわざスマホのふりをして、
わたしのブログを覗きにくるらしい。
彼らがブログの内容を持ち帰ってくれない限り、
検索結果という地図にわたしの名前が載ることはない。
ただ、
Bloggerには特有のクセがある。
スマホで見ようとすると、
URLの最後に勝手に「?m=1」という印がついてしまうのだ。
それを見たクローラーは、
「あれ、いつものURLとちょっと違うぞ? どっちのURLが本物の入り口なんだろう」 と、
玄関の前で立ち往生してしまったようなのだ。
サーチコンソールに表示された「リダイレクトエラー」は、
拒絶というより、
「道が複数あって、どっちに進めばいいか分からないよ」 という、
クローラーからの困り顔の合図だったのかもしれない。
……なんて、今なら冷静に分析できるけれど。
当時のわたしは、ただただ腹が立っていた。
同じGoogleのサービス同士じゃないか。
身内なんだから、
そこはあうんの呼吸でスムーズに繋いでくれよ。
なんでこんなに意地悪されるの。
そんなやり場のない怒りと、
パソコンの熱だけが、
夜の部屋にこもっていた。
呪文のような「?m=0」を添えて
困ったときの相談役として、
AIにも聞いてみた。
「数日待てば、自然に解決することが多いですよ」
AIはいつものように、
穏やかで優しい声で教えてくれたけれど、
わたしにそんな余裕はなかった。
一刻も早く、
この透明な壁を壊したかった。
ヒートアップしたわたしの頭は、
とどまることを許さない。
「今すぐ、なんとかしたい」という焦燥感だけが、
指先を突き動かしていく。
自分と同じ問題に直面して、
それを乗り越えた人の記事をいくつか見つけた。
「ああ、わたしだけじゃなかったんだ」
その事実に少しだけ安心したわたしは、
そこに書かれていたちょっとした力技を試してみることにした。
URLの末尾に、呪文のように?m=0を書き加える。
「これはPCサイトだよ、迷わずここを見て」と、
Googleの耳元で強くささやくような、
そんな強引なやり方。
すると、どうだろう。
あんなに頑なだったエラーが消えて、
数時間後にはわたしの記事がGoogleの検索結果に、
ぽつんと、
でも確かに存在していた。
![]() |
| 正規URLも ?m=0 がついてない状態で 認識されている……これで大丈夫な……はず |
世界とつながる、小さな震え
「あった……」
画面越しにそれを見つけたとき、
嬉しいのと同時に、
急に心臓の鼓動が速くなった。
わたしの独り言だったはずの言葉が、
今この瞬間、
世界の誰かとつながる回路を持ったのだ。
それは、
誰もいない夜の街で小さな街灯がようやく灯ったような、
心細くて、
でも確かな手応えだった。
喜びの果ての、あえかな沈黙
それからわたしは、
すっかり調子に乗ってしまった。
Googleに存在を認められたことが、
まるで全肯定されたような気がして、
その勢いのままアドセンスの審査に申し込んだ。
……けれど。
現実は、そんなにドラマチックには進まない。
数時間後、
わたしの元に届いたのは、
不合格通知だった。
世界と繋がった喜びも束の間、
わたしはまた別の壁にぶつかることになる。
(この続きは、また次の記事で。)


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