うちの猫がてんかんになった #10|定期検査で見つかった、初期のストルバイト結石と「醤油差し」の採尿記録

ブログ「うちの猫がてんかんになった#10」のアイキャッチ画像。タイトル文字と、定期検査で見つかった初期のストルバイト結石と採尿記録についての説明、そしてグレーの猫のイラスト。

 

前回の記事はこちら

▶ うちの猫がてんかんになった #9|ジアゼパム卒業。戻ってきたゴロゴロ音と軽やかな足取り


※この記事は、うちの猫がてんかんを発症した当時に日記として書き残していたものを、ブログ用に少しだけ書き直した記録です。



2か月ぶりの、小さな揺れ

発作もなく穏やかな日々が2か月ほど続いた、ある日の早朝4時。
ふいに、静けさが途切れる瞬間がやってきた。


ルイに、軽いてんかんの発作が起きた。


全身の症状ではあったけれど、終わったあとのルイは驚くほどケロリとして、スタスタ歩いている。


「猫の場合、投薬は発作を完全に0にするものではない」

いつか先生が言っていた言葉が、頭をよぎる。
症状がいつもより軽いのは、フェノバルビタールがちゃんとルイを守ってくれている証拠なんだろうか。
今日はちょうど、定期診察の日。
この発作のことも、先生に報告しなければ。



定期検査と、予期せぬ影

フェノバルビタールは肝臓への負担がかかりやすい薬だから、2か月に一度、血中の濃度や肝臓の状態を確認する検査をしなければいけないという。
今回はちょうどそのタイミングだった。
血液検査とエコー。ルイの体の内側と向き合う、避けては通れない時間。


肝臓の結果そのものは良好だったけれど、モニターの中に別の影が見つかった。
「結石ができかけていますね」
おそらくストルバイト結石だろうとのこと。


猫の膀胱のエコー画像。下部に白く光るストルバイト結石の影が見える様子。
ルイの膀胱のエコー写真
白くくっきり写っているのが尿石



結石、という響きに震える

「結石」と聞いた瞬間、わたしは言葉を失うほど驚いた。
実は、わたしが最も恐れる病気のひとつなのだ。


以前働いていた会社の先輩が、尿路結石になった話を聞いたことがある。
いつも冷静で、どこまでもクールだったあの先輩が、会社でのたうち回ったという。
「あの先輩が?」と衝撃を受けた。


それほどまでに痛いものが、ルイの小さな体の中に。
そう思うと目の前が少し暗くなるような気がしたけれど、先生は「初期だから今すぐどうのこうのではない」と言ってくれた。



醤油差しで採尿?ストルバイト結石とフードの原因

もしストルバイト結石なら、原因はフードにあることが多いらしい。
先生に今あげているフードの内容を伝えると、「もしそうなら今のカリカリが原因だろう」とのことで、ストルバイト結石に対応した療法食をサンプルでいただく。


正確な診断のために尿を採取するよう言われ、採尿した尿を入れる容器も渡された。
手渡されたのはなんだかお弁当に入れる醤油差しみたいな、小さな容器だった。


病院で渡された小さなプラスチックの採尿容器。横にルイの可愛らしい前足が写っている。
蓋が赤いのも醤油さしなのよね


後々になってその話を姉にしたら、甥っ子がまだ小さい頃に病院で渡された検査キットは、本当に魚の形の醤油差しだったという。
まじか。



お財布の痛みと、予算の見直し

今回、定期検査などでかかったお会計は16,250円。
保険で約8,000円戻ってくるとはいえ、ドケチの心には「ずーん」と重い音が響く。


もし本格的に療法食に切り替えるなら、今までのフードよりお値段も上がる。
こりゃ毎月のルイの予算15千円も見直さないとなぁ。



確定診断と、ルイのしなやかさ

病院から帰ったあと、さっそくミッションに取りかかった。
ルイは下に落ちるタイプのトイレ(「にゃんとも清潔トイレ」)を使っているのだけれど、いつも同じ位置でする習性がある。
その位置を狙って、アルミホイルで受け皿を作って尿を溜め、例の醤油差し……もとい検査キットで吸い取った。

おしっこは当日中のものなら問題ないと言われたけれど、なるべく早く結果を聞きたくて、翌朝、一番に病院へ駆け込んだ。
気がつくと、前回病院に行った次の日には、もうまた病院の待合室に座っていた。


先生の予想はあたり、結果は初期のストルバイト結石だった。
目視ではわからなかったけれど、顕微鏡で見ると軽い出血もあったそうで。
「先輩」のような痛みがくる前に見つけてあげられて、本当によかったと思った。


結石の原因がカリカリなら、迷う必要はない。
お腹が弱いルイにとって、フードの切り替えはいつも少し怖いけれど、背に腹は変えられない。
療法食に切り替えよう。


幸い、もらったお試しフードは今のところ体に合っているみたいで、なにより食いつきがいい。
 ルイの体は、わたしたちが思うよりずっと、しなやかに変化を受け入れようとしている。



1か月後の、澄んだ景色を願って

次の診察はまた1か月後。
また「おしっこ」を持っての再訪になる。


次から次へと課題はやってくるけれど、初期で見つかったのは不幸中の幸い。
あの小さな石の種が、次回の検査で消えてなくなっていることを願うばかり。


グレーの毛並みの猫ルイが、家の床でしなやかに横たわり、こちらを見つめているリラックスした姿。
いろいろありますが、本人はいつもマイペース



今回の診察メモ

  • お薬と検査:

    • フェノバルビタール:1日2回(継続)

    • 定期検査:2か月おきの血液検査とエコー。肝臓の結果は良好。

  • 体調の変化:

    • 2か月ぶりに軽めの発作(早朝4時)。

    • 発作後の回復は早く、足取りも安定。

  • 新しくわかったこと:

    • 初期のストルバイト結石(今のカリカリが原因の可能性大)。

    • 療法食による食事療法を開始。

  • 今回のお会計合計:

    • 検査・お薬代:16,250円(保険適用で実質約8,000円)。

    • 再訪尿検査代:1,650円。

    • ルイ予算(月1.5万円)の見直しを検討。




※ このブログは、ルイとわたしの個人的な歩みを綴ったものです。


猫ちゃんの体質や状況は一匹一匹違います。
治療法やお薬については、この記事を一つの「体験談」として受け止めていただいた上で、必ず信頼できる獣医師さんとお話しして決めてくださいね。


ルイとわたしたちが選んだ道が、どこかの誰かの小さなヒントになれば嬉しいけれど、それぞれの猫ちゃんにとっての正解は、ぜひ専門家の先生と一緒に見つけてあげてください。




ルイとの暮らしのことは、こちらにまとめています。
シャルトリューのルイと暮らす毎日|記事まとめ