2週間の入院。病院の冊子には載っていなかった必需品のこと

2026年2月16日月曜日

乳がん

『Breast Cancer Journal』と書かれたピンクの背景に、スマホを手に持ち、ワイヤレスイヤホンを耳につけたボブヘアの女性が笑顔で立っているイラスト。
画像生成:Gemini

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乳がんの手術で2週間入院したわたしが、実際に使って心から便利だとしたグッズを7つ紹介。
病院の冊子には載っていない、術後の不自由さを救ってくれたユニクロのインナーや
100均のアイデア商品など、リアルな持ち物備忘録。



不安を「準備」で埋めていた、あの時のわたし

今振り返ってみると、乳がんだと告げられて、相当ショックだったはず。


なのに当時のわたしは、何かに取り憑かれたように「入院に必要なもの」や「便利なグッズ」をせっせと調べていた。


それはきっと、自分のこれからの生活がどうなってしまうのかわからない不安を、準備を整えることで必死に埋めようとしていたんだと思う。



病院のしおりには載っていない、2週間のリアルな必需品

基本的な持ち物は病院の冊子を見ればいいけれど、実際に2週間入院して「これがあって本当に助かった!」と思ったプラスアルファのアイテムを、わたしの経験から書き残しておきたい。


①100均のワンプッシュペットボトルキャップ

入院前にインスタで情報収集をしていた時、「術後は腕が上がりにくいし、ペットボトルのキャップをひねる動作すら大変」という投稿を見かけた。

「マジで? それは困る……」


そう思って、すぐに買いに走ったけれど、これがもう大正解だった
 

わたしの場合、術後の痛みは全然なかった。
だけど、わきの下にずっと筒状に丸めたタオルを挟んでいるような、独特な違和感あって。
腕を動かすこと自体が、とにかく億劫でたまらなかった。


そんな時、ひねる動作をしなくていいのは本当に助かった。
これがあれば指一本で、ペットボトルのキャップをポンッと開けられる。


こんな便利なものが100円均一で買えるなんて、良い時代だ。
これから入院する人に「とりあえず買って!」と伝えたい。


②前開きの下着(ユニクロ)

検査や診察のたびに、服を脱いだり着たりするのは、意外なほど体力を削られる。
だから前開きの下着は、絶対に必要だった。


病院の売店にも置いてあったのだけれど、なんだか「いかにも医療用」なデザインで、値段もそれなりにした。


どうしようか迷っていたとき、看護師さんが「ユニクロからも前開きのインナーが出たんだよ」と教えてくれた。


ユニクロの前開きインナー
乳がん患者や介護が必要な人のために開発されたらしい。ユニクロさん…


さっそくネットで注文したそれは、値段も売店の半分以下。
けれど肌触りはとても優しくて、何より「いつもの自分の延長」でいられることに、ひどく安心したのを覚えている。


③ワイヤレスイヤホン

病室というのは、意外と賑やか。
同室の人の生活音や、ナースステーションの音、機械の電子音……。


日頃の違う環境に、心細さもあってか、そういう小さな音がいつも以上に耳に刺さる。


そんな時、ワイヤレスイヤホンは自分だけの静かな境界線を作ってくれる。
コードがないから、寝返りを打っても、点滴の棒と一緒に動いても邪魔にならない。


グレーのテーブルの上に置かれた、白いApple製ワイヤレスイヤホンAirPods。隣には、赤やピンクの毛糸で編まれたハンドメイドの専用ケースがある。
専用ケースを自作していまも愛用中


外界からの生活音をシャットアウトして、自分の世界に逃げ込める時間は、入院生活の心の平穏を守るために必須だった。


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iPhoneユーザーなわたしはAirPodsを愛用。
入院していた時に使っていたのは旧世代のものだったけれど、あの静寂にどれほど救われたかわからない。
今から準備するなら、間違いなくこの最新モデルが最強の味方になってくれるはず。


④没頭できる暇つぶし(お絵描きロジック)

入院時間は、驚くほど長い。
 「安静にする」ということは、思いのほか暇で、とにかく時間が過ぎるのが遅い。

そんな時スマホやSwitchもいいけれど、わたしが一番没頭したのは「お絵描きロジック」の懸賞本だった。


一マスずつ埋めていく単純な作業は、余計なことを考えずに済むし、気がつくと時間が何時間も経っている。


結局、入院中だけでは飽き足らず、家に帰ってからも夢中で解き続けてしまった。
そうして全問解いて応募したら、後日なんと2,000円が当たった。


入院費の足し……というにはささやかすぎるけれど、あの没頭した時間と、忘れた頃に届いた小さな幸運は、沈みがちな日々のなかで確かな光になってくれた気がする。


⑤S字フック + 小さめのトートバッグ

わたしは入院期間が2週間だった。
それだけ長い期間をベッドの上で過ごすとなると、身の回りの環境づくりが死活問題になる。

まして術後なんて、数センチ体を動かすのさえ億劫。
そこで活躍したのが、S字フックと小さなトートバッグ。

ベッドの柵に引っかけて、スマホやリップクリームを全部その中に入れておく。
動かずに手が届く場所に自分の「一軍」が揃っている安心感。
2週間を戦い抜くための、小さな要塞のできあがり。


⑥長い充電ケーブル(3mくらい)

これは病院の設備によりけりかもしれないけれど、わたしの入院していた病院はベッドとコンセントの距離が絶妙に遠かった。

ただでさえ術後は、点滴にドレーン、尿管のバッグまでついていて、体中が管だらけだった。

コンセントに手を伸ばすために体を数センチひねることさえ、顔をしかめるほど苦痛でしかない。


もしこれがスマホに付属している短いケーブルだったら、わたしは入院中、相当な不便を強いられていただろうと思う。


けれど、わたしが用意したのは3メートルの超ロングケーブル。
これのおかげで、どんな体勢で寝ていても余裕を持って手元に届き、本当に快適だった。


 外の世界とつながる命綱を、余計な痛みや不自由なしで確保しておくことは、わたしにとって何より大事なことだった。


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  • ⑦洗顔・スキンケアシート(サボリーノなど)

    顔を洗う。
    ただそれだけのことが、入院中は大きなハードルになることがある。

    術後は特に、点滴の棒をガラガラ押して洗面所まで行くのが、果てしなく遠い旅のように感じられた。


    それに、洗面台で同部屋の人と鉢合わせたときの、あの独特の気まずさ。


    人見知りとめんどくさがりな性格があいまって、なるべく洗面台に長居したくなかった。


    そんな時に助けてくれたのが、貼るだけで洗顔からスキンケアまで終わるシート。
    ベッドに座ったまま、誰にも気兼ねせずリフレッシュできる。


    自分のペースを守りながら清潔でいられることは、何よりの救いだった。


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    わたしの入院生活を支えてくれた持ち物は、こんな感じ。
    あのとき、不安を埋めるように必死で検索していた時間は、今となっては遠い記憶。


    でも、あのとき集めた小さなものたちが、わたしの2週間を静かに助けてくれたのは確かだと思う。
    このささやかな備忘録が、いつかどこかの誰かにとって、ほんの少しのヒントになればいいなと思っている。




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    わたしの乳がん備忘録 | 記事まとめ

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    夫と猫のルイくんと暮らすアラフォー。
    乳がん罹患をきっかけに
    がんばりすぎない暮らしへシフト中。
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