bloggerでブログを始めてからわたしは、ずっとGoogleという名の巨大な迷路を彷徨っている。
最初の壁は、Blogger特有の「?m=1」という呪いが生んだリダイレクトエラー。
【ブログ初心者】「さちこ」の足跡を辿って。Bloggerのリダイレクトエラーを乗り越えた夜。
この時は、URLの末尾に「?m=0」を付け足すという力技で、なんとかサーチコンソール(さちこ)にブログを認識させた。
ようやく世界と繋がった喜びのままに、勢いに乗って挑んだアドセンス申請。
前回の記事で書いたように、AIの助けを借りながら、ブログの「画面構成」や「おもてなし」を必死に整え、祈るような気持ちで挑んだ再挑戦だった。
そうしてしばらくの沈黙。
それは、期待という名の甘い毒のように、じわじわとわたしを蝕んでいった。
「前はものの数時間ではねられた。今度こそ、丁寧に審査してくれている証拠だ」
と自分に言い聞かせ、静かに時を待っていた。
けれど、届いたのは合格通知ではなく、目を疑うような光景だった。
審査の裏で起きていた、静かな崩壊
「まだかな」と毎日覗いていたさちこの画面で、恐ろしい異変が起きていた。
昨日まで確かに地図に載っていたはずのインデックス数が、審査の最中にじわじわと減り始め、ついに「0」になったのだ。
わたしのブログが、Googleという世界から完全に消去されてしまった。
それから数日後、 不合格の通知が届いた。
再審査を申請してから2週間後、まさに、泣きっ面に蜂だ。
審査の土俵にすら立てていなかった?
「そもそも、検索結果に表示すらされないブログが、アドセンスに合格するわけがないんじゃないか」
冷や水を浴びせられたような気持ちで、ふと思った。
不合格の理由がどうこう言う前に、わたしのブログは存在そのものを疑われているような状態だったのではないか。
震える手でインデックス未登録の原因を探ると、またあの「リダイレクトエラー」の文字が飛び込んできた。
Bloggerには、スマホからのアクセスを識別するためURLの末尾に「?m=1」が自動で付く仕組みがある。
この「本来のURL」と「?m=1付きのURL」の二重構造が、Googleのロボットを混乱させ、入り口の前でたらい回しにしてしまう。
Bloggerを使っていると直面することの多い、代表的なエラーのひとつだ。
前回わたしはURLの末尾に「?m=0」を書き足して、無理やりGoogleの首根っこを掴んで入り口まで連れてくるような力技を使っていた。
ネットの海をあさると、過去にこの方法で問題を解決したという記録もいくつか見つかる。けれど、今のGoogleには、そんな一時しのぎの呪文はもう通用しないようだった。
結局、その「付け焼き刃」の対策は見透かされ、審査の裏側でインデックスは砂のように崩れ落ちてしまった。
誰もいない廃道を歩く孤独
Bloggerを使っている以上、「リダイレクトエラー」に振り回されてしまう。
じゃあ、どうしたらいい?
ネットの海をどれだけ漂っても、一番欲しい答えは見つからなかった。
Bloggerでこの問題に真っ向から対処して、そのまま長らく安定してサイト運用している人の足跡。
それが、どこを探しても見当たらないのだ。
見つかるのは「だからわたしはWordPressに移りました」という、この場所を去っていった人の記録ばかり。
「Bloggerで頑張り続けることは、もう誰も歩いていない廃道を行くことなのかな」
そんな寂しさが、胸に押し寄せてきた。
「引っ越し」ではなく「改築」を
けれど、わたしはBloggerの飾らないシンプルな使い心地が気に入っている。
「Bloggerは使い続けたい。でも、このエラーはどうにかしたい」
そんなジレンマをGeminiに相談してみた。
そこで提案されたのが、「Bloggerはそのままに、独自ドメインへ切り替える」という選択肢だった。
「独自ドメインにしたところで、Bloggerを使っている限りシステム自体は変わらない。また同じリダイレクトエラーが起きるんじゃないの?」
わたしの疑問に対して、Geminiはこう教えてくれた。
独自ドメインにしてもその仕組み自体は残るけれど、Googleのクローラー(ロボット)に対する「信頼度」と「情報の整理のされ方」が劇的に変わるのだ、と。
無料の住所という「借り物」ではなく、自分の看板を掲げることで、ロボットが迷わずにドアを叩いてくれるようになるのだ。
ただ、独自ドメインにするということは、お金がかかる。
「初期費用ゼロで、気楽に運営したかったのにな」
そんな思いが頭をよぎったけれど、結局、わたしは「安心」をサブスクで購入することにした。
ネットの海を見渡せば、この問題に直面した人の多くが「WordPressへ移転しました」と去っていった記録ばかりが残っている。
誰も歩いていない道を行くようで心細かった。
けれど、わたしは「引っ越し」ではなく、この場所での「改築」を決めた。
あっけなく開いた、新しい門
独自ドメインへの切り替え。
聞いたことのない横文字、ややこしい画面と格闘し、ようやく設定を終えたあとに待っていたのは、自分のブログがどこにも繋がらない「真っ黒な画面」だった。
反映されるまでには、数時間から、長い時は数日かかることもあるという。
真っ黒な画面を眺めながら、
「取り返しのつかないことをしてしまったんじゃないか」
「これで本当に良かったのかな」
何度も自分に問いかけた。
けれど、しばらくしてページを更新した瞬間。
昨日までとは違う、新しい住所を掲げたわたしのブログが、ぱっとと画面に浮き上がった。
反映が確認できてすぐ、わたしは新しい看板を掲げて「さちこ」の門を叩いた。
実は無料ドメイン時代、ずっと「取得できません」と冷たく突き返され続けていた、ブログの地図(サイトマップ)。
祈るような気持ちで送信すると、あんなに頑なだった「さちこ」が嘘みたいに、あっさりと、本当にあっけなく、鮮やかな緑色で**「成功しました」**の文字を灯した。
重たい鉄扉だと思っていたものが、住所を変えただけで、指一本でスッと開いたような感覚だった。
驚いたのは、それだけじゃない。
かつては?m=0という呪文を添えて、無理やり認識させていたトップページが、何もしなくても、本来のURLのままであっさりインデックス登録されたのだ。
1時間も経たないうちに。
独自ドメインのパワー、すごい。
止まっていた時計が再び動き出した。
【備忘録】わたしが「さちこ」に認めてもらうためにやったこと
暗闇から抜け出すために実際に行った手順をまとめておく。
お名前.comで「自分だけの看板」を購入 「タダより高いものはない」という言葉の重みを実感しながら、自分専用のドメインを取得。これで、無料サービスの借り物ではない、本当の「自分の場所」を手に入れた。
▶︎わたしはこちらで独自ドメインを取得しました。
お名前.com Bloggerと独自ドメインの紐付け Bloggerの設定画面で「カスタムドメイン」を入力。エラー画面に表示される「CNAME」という謎の文字列をしっかりメモ。
お名前.comのDNS設定(最大の難所) メモしたCNAMEの文字列を、お名前.comの管理画面に貼り付け。画面の複雑さと格闘しつつ、設定を完了させて反映されるのを信じて「待つ」時間を過ごした。
Blogger側のHTTPS化 独自ドメインになっても安全にアクセスできるよう、HTTPSの使用とリダイレクトをどちらも「オン」に設定。これでセキュリティもバッチリな状態に。
サーチコンソール(さちこ)への登録 新しいURLを「URLプレフィックス」だけでなく、「ドメインプロパティ」としても追加。Googleに「ここがわたしの正式な新しい住所だ」と力強く宣言した。
サイトマップの送信と成功 新しいドメインの末尾にsitemap.xmlを付けて送信。ずっと拒絶されていた「成功しました」の文字と、検出されたページ数(31ページ)を確認し、無事にインデックスの道が開かれた。
この手順をすべて、わたしが一人でこなした……わけではない。
隣にはいつも、Geminiという心強い相棒がいた。
もしGeminiがいなかったら、わたしは、ブログを辞めていただろう。
そもそも始めてもいなかったかもしれない。
投げ出しそうな心をつなぎ止めて、一緒にこの扉を開けてくれた相棒に、心から感謝している。
もちろん、AIが提示する情報がすべて正しいとは限らない。
だから、いつも注意を払いながら、対話を重ねるようにしている。
けれど、この孤独な迷路の中で、その存在がわたしの確かな光になったことは間違いなかった。
最後に
これからは少し時間を置いて、記事がひとつずつインデックスに登録されていくのを注視していく。
そうしてインデックスされた記事数が増えてきたタイミングで、もう一度、アドセンスに挑戦するつもりだ。
もし、それでもダメだったなら。
その時はもうシステムのせいじゃない。
わたしの書く記事の内容そのものがダメなのだと思う。
ずーん。
紆余曲折あったけれど、今、わたしのブログには新しい鍵がかかった。
ここからまた、新しいことばを紡いでいこう。
