最近はキャッシュレス化が進み、お年玉も現金より電子マネーで欲しいなんて子どもいるらしい。
そんなニュースを耳にして、ふと、わたし自身も最近あまり現金を使っていないことに気づいた。
おそらく、「現金を使うと死ぬ病」にかかっているんだと思う。
ポイントもつかないお金を払うなんて、なんだか損をしている気がして、すごく嫌だ。
普段の買い物は、スーパーもドラッグストアも、支払いはクレジットカードか電子マネー。
気づけば、現金はほとんど出番を失っていた。
それなら、
もう財布なんていらないはずなのに。
何を考えているんだか、わたしはいまだに大きな長財布を愛用していた。
機動力を重視してショルダーバッグを使っているのに、たいていこいつがバッグの中の大きな場所を占めている。
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| 猫氏「かばんに対して財布でかくね?」 |
理由は単純だ。
数枚のクレジットカードを常に持ち歩く必要があるからで。
レジで決済するためには、どうしても物理的なカードが必要で、それを収納するための「入れ物」が必要だった。
もちろん、スマホにクレジット機能を持たせれば、カードなんて持ち歩かなくて済むことは知っていた。
でも、今までやらなかった。
めんどうくさかったから。
でも今日、決めた。
「財布を持たなくて済むように、カードレス化する!」
数分の儀式、光になるカード
カードレス化の方法は、ずっと前から知っていた。
わたしはiPhoneユーザーだから、「ウォレット」というアプリを使えばいい。
ただ、その小さなアイコンをタップするまでの距離が、今までは果てしなく遠かった。
けれど、いざ動いてみると驚くほどあっけなかった。
手元にあるプラスチックのカードたちを、一つずつデジタルの海へ逃がしてあげる。
「ウォレット」を開き、クレジットカードをカメラで読み取る。
それからカード会社と通信して、届いた認証コードを慎重に入力する。
| 調子に乗ってSuicaとマイナンバーカードも登録してみた! |
ほんの数分の、デジタルの儀式。
物理的な重みを持っていたはずのカードが、光の粒になって画面の中に吸い込まれていく。
画面の中に整然と並んだカードの顔ぶれを見て、少しだけ肩の荷が下りた気がした。
キャッシュカードという「重し」を捨てる
こうしてクレカをスマホに収めてみて、ふと思った。
「クレカがこれだけ便利になるなら、キャッシュカードもなんとかできないものかな」
ちょうどそんな時、わが家のメインバンク・楽天銀行が先月2025年12月からスマホだけでATMが使えるサービスを開始というニュースが飛び込んできた。
なんと、タイムリー。
その仕組みは、拍子抜けするほどシンプルだった。
わたしはすでに楽天銀行アプリを使っていたから、新しく準備することも特にない。
- アプリで希望の取引を選び、
- ATMの画面でも「スマートフォンでの取引」を選択。
- 最後にATMに表示されたQRコードをアプリで読み取るだけ。
| まずアプリを開いて、この「スマホATM・入金」のボタンを押す。 これが、楽天銀行のカードレス生活への入り口。 |
今度セブンイレブンかローソンに行ったら、ATMの前でこの「3つのステップ」をさっそく試してみようと思う。
形のあるカードを機械に差し込むという儀式がなくなっても、お金というエネルギーはちゃんと動く。
実体のない便利さに少しだけ戸惑いながらも、わたしの生活はより身軽な方へと舵を切った。
財布よりスマホのほうが、ずっと「守れる」
もちろん、不安がないわけじゃない。
「もしスマホを落としたら、わたしの生活はどうなってしまうんだろう?」
そんな考えが頭をよぎるけれど、実はスマホは、財布よりもずっと堅牢な金庫だったりする。
たとえば誰かに拾われたとしても、わたしの顔認証やパスコードがなければ、決済のトビラは開かない。
もしもの時は別の端末から「探す」アプリ(iCloud)を開いて紛失モードをオンにすれば、
Apple Payは即座に停止する。
それに、スマホの中には実際のカード番号すら入っていないから、情報が漏れるリスクも低い。
現金は落としたら二度と戻らないし、クレカは番号さえあれば不正に使われてしまう。
けれどスマホは、ロックと遠隔操作という二重の鍵で守られている。
剥き出しのカードを詰め込んだ長財布を持ち歩くより、ずっと回収率も安全度も高いのだと腑に落ちて、わたしは深く納得した。
新しい「お気に入り」を探す旅
こうなってくると、もうあの大きな長財布に戻る理由はない。
もちろん、世の中にはまだ「現金オンリー」のお店もあるから、お守り代わりに少額の現金は持っておきたい。
けれど、ショルダーバッグの主役面をして居座るような、あんなに大きなサイズはいらないのだ。
そうして今、わたしは急場しのぎで登山用のミニウォレットを使っている。
軽くて丈夫で、機能としては十分すぎるほど。
でも、これから始まるわたしのミニマルな日常に、もっとしっくり馴染むような、手に取るたびに心がときめくようなミニ財布がほしい。
いつかどこかの小さなお店で、あるいはふとネットの海の中で。
「これだ」と思える新しい相棒に出会えるのを、楽しみに待っていようと思う。

